「ISO認証を取得したいけれど、何から始めればいいのかわからない…」
多くの企業がこのような悩みを抱えています。
ISOの導入は一見難しそうに感じるかもしれませんが、基本を押さえればスムーズに進めることができます。
本記事では、ISOの共通要求事項の基本と、導入によって得られるメリットについてわかりやすく解説します。
ISOとは？
ISO（国際標準化機構）は、製品やサービスの品質、安全性、効率性を確保するための国際的な標準を策定する機関です。
ISOが発行する規格には、
品質マネジメントシステム（ISO 9001）
環境マネジメントシステム（ISO 14001）
情報セキュリティマネジメントシステム（ISO/IEC 27001）
などがあります。
これらの規格は、企業が持続的な成長と顧客満足を実現するための枠組みを提供します。
ISOの共通要求事項とは？
ISOのマネジメントシステム規格は、共通の構造（High-Level Structure）と共通要求事項を持っています。
これにより、複数の規格を統合して運用することが容易になります。
主な共通要求事項は以下のとおりです。
1. 組織の状況の理解
組織の内部および外部の課題を特定し、利害関係者のニーズと期待を把握します。
これにより、マネジメントシステムの適用範囲を明確にします。
4.1 組織及びその状況の理解
4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解
4.3 マネジメントシステムの適用範囲の決定
4.4 マネジメントシステム
2. リーダーシップ
トップマネジメントは、マネジメントシステムの有効性に対する責任を持ち、方針の策定や役割・責任の明確化を行います。
5.1 リーダーシップ及びコミットメント
5.2 方針
5.3 組織の役割，責任及び権限
3. 計画
リスクと機会を特定し、それに対応するための目的と計画を策定します。
6.1 リスク及び機会への取組み
6.2 目的及びそれを達成するための計画策定
6.3 変更の計画策定
4. 支援
必要な資源の提供、力量の確保、認識の向上、コミュニケーション、文書化された情報の管理を行います。
7.1 資源
7.2 力量
7.3 認識
7.4 コミュニケーション
7.5 文書化した情報
5. 運用
製品やサービスの提供に関するプロセスを計画し、実施します。
8.1 運用の計画及び管理
6. パフォーマンス評価
マネジメントシステムのパフォーマンスを監視、測定、分析し、評価します。
9.1 監視，測定，分析及び評価
9.2 内部監査
9.3 マネジメントレビュー
7. 改善
不適合への対応や継続的改善を通じて、マネジメントシステムの有効性を向上させます。
10.1 継続的改善
10.2 不適合及び是正処置
ISO導入のメリット
ISOの導入は、企業にとって多くのメリットをもたらします。
1. 顧客満足の向上
品質やサービスの一貫性が向上し、顧客の信頼を得ることができます。
2. 業務効率の改善
プロセスの標準化により、無駄を削減し、効率的な運用が可能になります。
3. リスク管理の強化
リスクと機会を体系的に管理することで、予期せぬ問題への対応力が向上します。
4. 市場競争力の強化
ISO認証は、入札や取引先からの信頼獲得に有利に働きます。
5. 法令順守の徹底
関連する法令や規制の遵守が体系的に行われ、コンプライアンスの強化につながります。
導入を検討する際のポイント
ISOの導入を検討する際には、以下のポイントを押さえておくとスムーズです。
- 目的の明確化：なぜISOを導入するのか、その目的を明確にします。
- 現状の把握：自社の業務プロセスや課題を把握し、改善点を特定します。
- 適切な支援の活用：専門家の支援を受けることで、導入プロセスを効率的に進めることができます。
専門家のサポートでスムーズな導入を
ISOの導入は、企業の成長と信頼性向上に大きく寄与します。
基本を理解し、適切なサポートを受けながら進めることで、効果的なマネジメントシステムを構築することができます。
お客様の課題に合わせた最適なプランをご提案し、スムーズな導入を実現します。
まずはお気軽にご相談ください。
ISOの導入は、専門的な知識と経験が求められます。
当事務所では、現役のISO審査員で行政書士である代表が、
認証取得から運用支援までを一貫してサポートします。