ここでは、事業別に環境経営・エコ活動に取り組むべき内容及びそのメリットについて解説していきます。

今回は、「保育園、幼稚園」等の保育施設編になります。

保育施設が環境経営・エコ活動に取り組むべきメリット

先ずはそのメリットについて解説していきましょう。

メリット1:経費削減に繋がる。

電気・水・ガス・廃棄物の無駄をなくし、節約することで経費を削減することができます。

メリット2:環境教育を総合的に進めることができる。

園において環境教育を取り入れることによって、園児たちに環境を身近に感じることができます

具体的には、
・継続的な環境教育講座を開催し、環境について学びます。
・ごみの分別、電気・水道水の節約について学びます。
・エコキャップ回収を実践し、環境活動に貢献します。 等

また、親御さんたちにも環境への意識を強めることができます。

具体的には、
・自動車のアイドリングストップの実践。
・送り迎えに自転車等の活用し、排気ガスの削減に貢献。

また、職員全員で取り組むことで園としての一体感、責任感が生まれます。

具体的には、
・園児への環境、エコに対する指導。
・夏場のプール水の節水。
・電気の節約。
・廃棄物のリサイクル推進 等

メリット3:職員が誇れる保育施設になり、周辺地域の方々の信用を得られる。

環境方針や、活動内容を積極的に情報発信することにより、周辺地域の方々に認知してもらえます。

また、エコバザー等のイベントの実施や活動ポスターの掲示、周辺地域のゴミ拾いの実施等の活動を積極的に行うことで、
周辺地域の方々の信用も徐々に強まっていくでしょう。

周辺地域の方々の信用を高めることによって、入園希望の親御さんたちの増加につながります。

保育施設が行うべき具体的な実施内容

では、具体的にどのような取り組みを行うかをみていきましょう。

電力消費量の削減

1.細やかな節電を心がける。
2.空調は適度な温度設定にする。また、必要な区域や時間に限定する。
3.使用しない設備のプラグ抜き、節電設定にする。
4.電気の保守点検・管理システムを導入する。 等

水使用量の削減

1.子供たちへの水の使い方(水道・トイレ)の指導。
2.夏場のプールの節水を心掛ける。
3.プール水の再利用をする。(園庭への散水、畑の水撒き、足洗い用貯水、掃除用 等)
4.水使用量の定期検針・掲示の実施。

軽油・ガスの削減

1.エコドライブと運転方法の実行。
2.水筒持参により、給食室での湯沸しの量を削減する。

廃棄物の分別管理・リサイクル

1.ごみ分別の指導。
2.生ゴミの堆肥化を実践する。(リサイクル推進)

情報発信・社会貢献への参加

1.園の掲示板、地域の施設等に活動ポスターを掲示する。
2.ホームページに環境方針・活動内容を載せる。
3.エコバザーやエコに関する発表会等を開催する。
4.周辺地域のゴミ拾い活動を行う。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

幼稚園や保育園等においても、環境経営やエコ活動に取り組むべきメリットは多いにあります。
また、社会貢献することへの意義もあります。

「エコアクション21」「ISO14001」を取得することによって、
代表者、教職員のみならず園全体として、
また、お子様・保護者・周辺地域の方々と一緒に
体系的に取り組むことができます。

ぜひ、この機会に検討されてみてはいかがでしょうか。


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